安土桃山-江戸期とみられれる 真鍮小刀が出土 京都市考古資料館で展示中 [イベント]
京都新聞
元興寺文化財研究所(奈良市)は8月29日、
京都市伏見区の羽束師菱川城跡の発掘調査で、 安土桃山時代から江戸時代初期のものとみられる
真鍮(しんちゅう)製の柄(つか)がついた
刀(刀子(とうす))が見つかったと発表した。
さびがほとんどなく金色に輝いた状態で出土し、
「これだけ保存状態がいい真鍮は珍しい」と関係者を驚かせている。
見つかった真鍮柄の刀は2本。
長さは約21センチと約16センチで、
そのうち手でつかむ柄の部分はそれぞれ約9センチ。
さびがほとんどない国産とみられる真鍮製の板が巻かれていた。
真鍮は古代から中世にかけて使われていたが、
一般的に利用されるのは江戸時代からとされてきた。
今回の出土物は、真鍮が広く使われるようになった初期の貴重な史料で、
同研究所は「真鍮が簡単に手に入る時代ではなく、
金属工芸の歴史を考えるうえで重要な発見だ」としている。
菱川城跡は土塁や堀が見つかっているが、城主など不明な部分が多い。
真鍮柄の刀は、江戸初期に埋められた外堀跡から出土した。
有力な領主の城館とみられる。
今回の調査では、室町時代後期の刃渡り25センチの短刀も出土した。
8月30日から9月19日まで京都市上京区の市考古資料館で展示中。
月曜休館(祝日の場合は翌日)。無料。
元興寺文化財研究所(奈良市)は8月29日、
京都市伏見区の羽束師菱川城跡の発掘調査で、 安土桃山時代から江戸時代初期のものとみられる
真鍮(しんちゅう)製の柄(つか)がついた
刀(刀子(とうす))が見つかったと発表した。
さびがほとんどなく金色に輝いた状態で出土し、
「これだけ保存状態がいい真鍮は珍しい」と関係者を驚かせている。
見つかった真鍮柄の刀は2本。
長さは約21センチと約16センチで、
そのうち手でつかむ柄の部分はそれぞれ約9センチ。
さびがほとんどない国産とみられる真鍮製の板が巻かれていた。
真鍮は古代から中世にかけて使われていたが、
一般的に利用されるのは江戸時代からとされてきた。
今回の出土物は、真鍮が広く使われるようになった初期の貴重な史料で、
同研究所は「真鍮が簡単に手に入る時代ではなく、
金属工芸の歴史を考えるうえで重要な発見だ」としている。
菱川城跡は土塁や堀が見つかっているが、城主など不明な部分が多い。
真鍮柄の刀は、江戸初期に埋められた外堀跡から出土した。
有力な領主の城館とみられる。
今回の調査では、室町時代後期の刃渡り25センチの短刀も出土した。
8月30日から9月19日まで京都市上京区の市考古資料館で展示中。
月曜休館(祝日の場合は翌日)。無料。